2012年5月29日火曜日

日本企業は「Google Apps for Business」に完全移行できるか?

「Google Apps for Business」、「ISO 27001」認証を取得(CNET Japan)
CNETの記事をピックアップ。
既に、300万以上の企業が利用していると言われる「Google Apps for Business(GAB)」。
日本でも、ソフトバンクを始め、多くの企業に全面導入が進んでいる。

採用が加速している背景には、先の震災などの経験もある。
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)という言葉が重要性を持ち、今後おこり得る有事にどのように対応するか、またその対策を強化していくか、を検討していく上で、ITインフラのあり方は最重要課題の一つだ。

そうした中で、餅は餅屋という発想は、当然の帰結だろう。
なんせ、グーグルは大陸プレートの安全性まで勘案したうえで、データセンターを建てているらしいから。(笑)

そのうえ、情報セキュリティについて認証を受けたというのは、大きい。
未だに重要な情報資産はオンプレミスで運用しなければならない、という固定観念にとらわれている日本のレガシー企業にとって、これ以上ない朗報じゃないだろうか。

情報セキュリティの対策で最も気をつけなくてはならないのは、実はインフラの脆弱性ではない。
少なくとも、最低限のバックアップや冗長化に気をつければ、インフラは大抵問題にならない。

クラウドでの議論に付きまとうのは、重要なデータを“あっち”に置くことに対する懸念だろう。
しかし、これでさえ、情報漏洩の一番の課題は、場所や機器ではなく、『人』であることを再認識すべきだ。

こうした企業に限って・・・、いやこれ以上は言うまい。


こうした企業こそ、そろそろクラウドでのITインフラ活用を真剣に議論すべきだ。
そうしてスリム化、効率化した上で、更なる価値を見出すことにこそ、資源を傾けてほしいところだ。


2012年5月16日水曜日

Zohoのサービスはスタートアップに欲しいものが詰まってる


無料でビジネス向けクラウドサービスを提供している「Zoho(ゾーホー)」から、ありそうでなかったドラッグ&ドロップでウェブサイトが構築できるサービスが提供された。
Zohoがビジネス向けの高機能なWebサイトビルダーを立ち上げ, Google Sitesのお客を奪うか(TechCrunch)

このサービスサイトが実に素晴らしい。
トップページには余計な表記が見当たらず、それでいて、ハイライトされた「CREATE A WEBSITE」をドラッグ&ドロップして、移動することができるようになっており、この後にユーザがどのような体験をするのかを、端的に表している。
TechCrunchでも説明されているが、ドラッグ&ドロップで構築できる手軽さでありながら、静的なページだけではなく、Zohoのその他サービスとの連携も行えるし、いわゆるマッシュアップ的に、外部のクラウドサービスと連携ができるという優れもの。
ここが、スタートアップや中小企業にとっては、嬉しい。
企業サイトなどを構築するのに、問い合わせフォームは必須だし、そのデータをZohoのCRM等を利用すれば、そのままクラウドサービス内で管理もできる。
ブログの設置やDBと連携した動的ページの生成も可能になるなど、記事を読む限り、スタートアップなどが揃えたい機能がいとも簡単に企業案内のウェブサイトを軸に提供される。
こういう小気味の利いたサービスを提供したいなぁ。。